愛知県立芸術大学修士課程で彫刻を学ぶ。型を使った作品を多く制作している。ミニカーにアルミホイルを押し当てて形を写し取ったり、蠟で小さな人体を1000体作ったりするなど、原型と複製品との関係、また工業的な大量生産にも似た感覚が、制作する上で重要な要素になっている。今回の展示では、街に溶け込むような作品を制作する。型を使って盆栽などを複製し、瀬戸の商店街の植え込みや路地に紛れ込ませる。鑑賞者は、日常にうまく溶け込んで見落としてしまいそうな盆栽が、実は本物ではなく作品だったと気づいた瞬間、偽物を見たときに感じるエラー、錯覚を楽しむことができるだろう。はたしてボンサイスパイは本当に街に繰り出しているのか。
(M・M)
青木一将 プロフィール
1984 三重県生まれ
2009 愛知県立芸術大学大学院 修了
2007 個展 (直指天 / 名古屋)
2008 常滑フィールドトリップ (常滑市 / 愛知)
2010 the NEWSPAPERS exhibition vol.1 (IKUMASA house / 愛知)
2011 woodland gallery (美濃加茂ミュージアム / 岐阜)
2011 the NEWSPAPERS exhibition vol.2 (brazil coffee / 名古屋)
上から
entrance : 2008 ワックス インスタレーション
deadend racing : 2009 アルミホイル インスタレーション
アジト : 2009 - 廃材、石膏ボード、木材、etc
緯度 35.4 経度 137 にて : 黄色いガムテープ、ペンキ インスタレーション